作品名 レビュー&評価
あすなろ物語 (新潮文庫)
あすなろ物語 (新潮文庫)

      
 明日は檜になろう、なろうと願うも、決して檜にはなれない運命の木、「翌檜(あすなろ)」。主人公・鮎太の少年時代から壮年期までの心の成長を描いた作品。
 この小説を読んだ当時、大学生だった自分にとって、「今はあすなろでも、いつかきっと檜になろう」という主人公の心の声は、希望と虚しさを同時にはらんだ言葉で、とても残酷だ。でも、この本はそれ以来、愛読書にしています。井上靖の最高峰。

                        
                      評価:★★★★★
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド


 静寂の物語と冒険活劇が入り乱れる。それらは全く交差していないように見えるが、表裏一体である。主人公は翻弄されつづけ、最後に一つの結末へと導かれる…。
 これは村上春樹の小説で最初に読んだ作品。正確に言うと、「読もうとした」作品。最初のエレベーターのシーンで挫折した…。展開が遅くて…。
 しかしその後読んでみて良かった!これを読まなかったらおおきな損失になるとこだった。
 粗筋とかは説明しにくいんで省くけど、人生と意識と無意識について描かれている。自分としては、運命に翻弄されつづける主人公が最後まで、徹底してて、ハッピーエンドじゃなくてもラストは心地よささえ感じる。
 ホントに難しいテーマについて書いとるけど観念的でなく、楽しめる優秀娯楽作品。


                  評価:★★★★★
〈評価基準〉
★★★★★―読まないと人生の8割損する。
★★★★―自分的にはかなり◎。お勧めしたい。
★★★―まあまあ。暇なら読んでみて。
★★―あまり良くなかった。読んで少し後悔。
★―決して読んではいけない。